アース美幌通信 Vol.9

  • 2017年9月 5日(火)
日中は暑い日もありますね。

暑い夏が終わりましたが、まだ日中は暑い日もありますね。
夏には海や花火などの風物詩がたくさんありましたが、秋にもお月見や紅葉など楽しいことがたくさんありますね。お散歩にも行きやすくなってきましたが、食欲の秋とも言いますのでワンちゃん、ネコちゃんの体重の増加にご注意ください。

日中は暑い日もありますね。
夏の風物詩「花火」について
ワンちゃん・ネコちゃんは怖がっていませんでしたか?

夏の花火について

夏の風物詩として花火がありますが、ワンちゃんやネコちゃんにとっては雷と同様に恐怖の対象でしかありません。花火大会の最中、恐怖に駆られて脱走して迷子になるワンちゃん、ネコちゃんが多いので、飼い主さんはあらかじめ花火大会の日程の確認や花火の音に慣らしておくなどしてあげましょう。

花火と迷子について

アニコム損害保険株式会社のペット保険契約者を対象としたペットの迷子に関する調査が発表されていました。ペット保険契約者専用サービス「迷子サポートサービス」に寄せられる捜索依頼の情報をもとに調査されたものです。
月別の迷子発生件数に関しては、6月から9月にかけて迷子の件数が増加傾向にあり、なかでも8月、9月は1年間の中で特に迷子が発生しやすいとのことでした。
イヌの場合、花火や雷などの大きな音に驚いて逃げ出してしまったケースが多く、ネコの場合、窓や網戸を自分で開けて逃げてしまったというケースが多く見受けられました。

花火と迷子について

いろいろな音に慣らしておきましょう

ワンちゃんやネコちゃんを音に慣らすこととは、気になる音を聞いても取り乱さない状態のことです。人と一緒に暮らしていく中で、日常生活に存在する生活音にある程度慣れておく必要があります。自動車、バイクのブレーキ音やエンジン音、クラクションなどの音にいちいち反応して取り乱していたら、いつか興奮して道路に飛び出し、事故にあってしまう可能性があります。ワンちゃん、ネコちゃんを音に慣れさせることは、ペットを人間社会に溶け込ませるという意味があるのです。 また、ある特定の音に対して恐怖や不安を示すことを音嫌悪、音恐怖症などと言います。ワンちゃんやネコちゃんが音恐怖症になる原因として主に下記のものが挙げられます。

順化不足
順化とは、外界の刺激に慣れることです。6ヶ月未満の子犬に花火、エンジン音、掃除機、ドアの音などを聞かせておくと、音恐怖症の予防的な効果があります。
トラウマ
トラウマとは心的外傷のことで、非常に強い刺激にさらされたことが原因で恐怖心が植えつけられることです。 例えば、風船とじゃれて遊んでいたときに「パン!」と割れた時などです。
感作(かんさ)
感作とは、トラウマのようにいきなりではなく徐々に苦手意識が芽生えていく過程のことです。エンジン音や雷の音など、繰り返し鳴ることで少しずつ恐怖心が強まってきます。
脱順化
脱順化とは、1度慣れた刺激に対して、再び苦手意識が蘇ることです。全く無関係なストレスが原因となることがあります。
今月の予定

動物愛護週間に思うこと   ~動物が教えてくれる10のこと~

オホーツク獣医師会の動物愛護週間関連事業「猫と一緒ににハッピーライフPART2」を9月23日13時半より北見市民会館で行います。4名の獣医師が講演をします。アース動物病院の院長高良も腫瘍についてお話をしますので、お時間がありましたら是非お越しください。宜しくお願いします。

動物愛護管理法では、国民の間に広く動物の愛護と適正な飼養についての理解と関心を深めていただくため、9月20日から26日を動物愛護週間と定めています。この法律は、動物の虐待及び遺棄の防止、動物の適正な取扱いその他動物の健康及び安全の保持等の動物の愛護に関する事項を定めて国民の間に動物を愛護する気風を招来し、生命尊重、友愛及び平和の情操の涵養に資するとともに、動物の管理に関する事項を定めて動物による人の生命、身体及び財産に対する侵害並びに生活環境の保全上の支障を防止し、もつて人と動物の共生する社会の実現を図ることを目的としています。

日本では約33%の家庭で何らかの動物を飼っています。そもそも人はどうしてペットを飼うのでしょうか?私たちに多くのことをもたらしてくれるからだと思います。動物行動医学の専門家VINT VIRGA博士の著書『The Soul of All Living Creatures: What Animals Can Teach Us About Being Human(全ての生き物の魂: 動物達が教えてくれた人間でいるという意味)』にまとめられたものがありましたので、ここで紹介させていただきます。

1.今を十分に生きる

動物達は、「今」を生きることに集中しています。一方、私達人間は、過去や未来に気持ちが奪われてしまっていることが多いものです。もっと気持ちを「今」に向け、この瞬間に感謝し、今を十分に生きることで、幸せを感じることができると動物達が教えてくれます。

2. 直感に従う

動物は、彼らを取り巻く世界で起きていることに非常に敏感で、環境の変化に対して自分の直感に従い、行動しています。人間は、自分の直感について合理的に説明しようとしたり、「気のせい」かもしれないと、直感を無視することが多いですが、そのことで、周囲の出来事や状況や人から発せられる重要なシグナルを見落としてしまいがちです。もっと自分の感覚を信じ、直感から与えられるメッセージを認知すれば、新しいチャンスや選択肢が開かれていくことを動物達が気づかせてくれます。

3. 一番大切なことに焦点をあてる

何もかもが上手くいかないような日は、疲れ果てて帰宅します。そんな時でも、愛する動物達は、いつもと変わらぬ愛と愛情で出迎えてくれます。彼等に八つ当たりして、ひどいことを言ったり、きつい言い方をしたり、無視をしたとしても、彼等はしばらく様子を眺めて、私達が彼等に注意を向けるまで、ずっとそこで待っています。彼等の忍耐強い献身は、いかに他者とつながっていることが大切か、いかに他者と心を分かち合うことが大切かを思い出させてくれます。

4. 心無い言葉に落ち込まない

家族や友人と話をするとき、私達は「言葉」に頼っています。そして、心の内を表現する方法はそれだけではないということを忘れがちです。言い方や表情、態度や挙動の全てが、考えや感情や意図を伝達してくれるものです。それに、そういった、言葉ではないコミュニケーションの方が、言葉よりもずっと真実を語ってくれます。相手の言葉ばかり気にするのはやめましょう。そして、誰かに気持ちを伝える時は、言葉だけに頼るのではなく、心から、態度で伝えることが大切なんだと動物達が教えてくれます。

5. 十分休息する

毎日の忙しさを考えると、途切れなく予定を次から次へと入れていってしまいがちです。行かなければならない場所、会わなければならない人、終わらせなければならない事、などなど。でも、犬や猫、動物園のライオンや鷲を観ていると、私達人間も、休息する時間をもたなければならないと気づかされます。それは、休息するだけでなく、一旦立ち止まり、全体を客観的に見渡してみる時間でもあります。

6. 遊ぶことを忘れない

一日の真ん中で、仕事や家庭からのプレッシャーを感じた時が、休憩をとるタイミングです。1-2分でいいんです。気持ちが煮詰まり過ぎる前に、ちょっと気持ちを外すと、かなり楽になると思います。ラブラドールからベンガルトラ、オオカミから豹に至るまで、どんな生き物も皆、遊びを一日の生活の中に入れ、創造したり、発見したり、喜んだりしています。生き延びることだけに、四六時中気持ちを向けているわけではありません。遊んだっていいんだってことを動物が教えてくれます。

7. あまり生真面目にならない

マタタビの臭いで転がっている時も、猫じゃらしで飛び上がっている時も、猫は、第三者に自分がどのように映るだろうかなんて考えることもなく、遊びに夢中になっています。同じように、犬はボールを追いかけている時も、電柱の臭いを嗅いでいる時も、骨にかぶりついている時も、周りの人に自分がどんな風に思われるかなんて考えることもなく行動しています。自分の中に居る批判的な第三者を締めだしてしまいましょう。そうすれば、楽しい時間をもっと楽しく過ごせることを動物達が表現してくれています。

8. 誰が正しいかということに拘らない

進化は、一番重要なことに焦点を当てることのできる生き物に優位に働きます。食べ物を探したり、健康を維持したり、休憩したり、呼吸したり、子供を育てたりすることです。自尊心や虚栄やプライドばかり気にすることで、本当に大切なことを失ってしまうリスクが生まれます。動物達は誰が正しいかなんてことは気にしません。美味しい物を食べて、健康で、十分な休息をとって、家族といっしょに過ごすことに一生懸命です。「自分が一番正しい」という執着から自分を解放することで、本当に価値のある生き方ができるようになると動物達が教えてくれます。

9. 許す

もちろん動物も不幸を悲しみ、哀れに苦しみます。でも、彼等は私達人間よりもずっと賢い方法で、それを乗り越えます。彼等は、過去を再び生きるよりも人生を前に進めることを優先するのです。過去の言葉や行為が私達の記憶によみがえってくる時、動物達がするように、それがなかったかの様にふるまうことで、慈愛と博愛を相手に与えることができるようになると、動物達が示してくれます。

10. 無条件に愛す

犬といっしょにソファに座っている時、猫が膝の上で丸くなって眠っている時、無言でいても、互いの考えや感情に、お互いが寄り添っていることを感じることができます。何のためらいもなく優しさがあふれています。もし望むなら、私達は、他の人間ともそのような関係を築くことができるのではないかと、動物達が思わせてくれます。

動物たちはこんなにもたくさんのことを私たちに教えてくれるのですね。一つ一つ納得してしまいます。

動物たちが、他人に迷惑をかけることなく、穏やかに暮らし、動物を飼っている飼っていないに関わらず、「一緒にハッピーライフ」を送れることを切に願います。

アース動物病院 院長 高良広之

 
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